【浦和の店長】新店店長へのインタビュー
生まれ育った「埼玉県への恩返し」、そして「地元愛」の強い町「浦和」での開業!
株式会社アカシエ 代表取締役、シェフ・パティシエ
興野 燈(きょうの あかし)氏
――― さて、ご挨拶が長くなってしまいましたが、ここから本題に入らせて頂きますね。
お願いします(笑)
――― 北浦和に本店を移されるまで「浦和」に本店がありました。2007年にオープンされていますが、なぜ「浦和」にお店を開こうと思ったのでしょうか?
実は最初は都内に出店しようと考えていたんですよ。
――― そうなんですか!?
ええ、私は生まれも育ちも埼玉の春日部です。パティシエを志したとき、最初に都内のいくつかの場所で修業し、その後フランスで修業してきました。
帰国後、その修行の成果を発揮する場所として都内を考えていたんです。それが、色々な複数の理由があって最終的に浦和を考えるようになったんです。
――― なるほど。。よろしければもう少し詳しくお尋ねしてもよろしいでしょうか?
一つには諸先輩方の話などからのアドバイスですね。
色々話を伺い、実際に見てみると当時の日本では「一見さんの顧客中心にしたお客様を相手に《高級パティスリー》を開いてるお店は、洋菓子店が100あるうちの1店舗か2店舗。基本的には洋菓子店とは地域密着型が大前提」だということがわかってきました。
そして、もう一つには自分の気持ち的な問題というか・・・
「自分が生まれ育った埼玉県に恩返ししたい」それをしないうちに東京を考えるのはどうなのか?・・・と。
他にもあるんですが、こういったことがあって東京ではなく埼玉に店を開こうと・・・
――― なるほど。
埼玉の中でも浦和に決めたのにもいくつか理由がありますが、「自分が修行してきてお客様にご提供できる高級洋菓子のニーズにマッチする町のひとつである」というのが理由の1つです。
2007年当時、浦和って「ケーキとパスタの消費量が日本一の町」と言われていました。
購買量ではなく、消費量ですよ。
――― そうなんですか!? 初めて知りました!
ええ、元々洋菓子のニーズのある町だったんです。
そして、「浦和」という町は住んでいる方の「生活や食」に関する責任感が高い。そのために割と高級なものでも受けいれられる下地もあった。都心から割と近いのに「伊勢丹」が成り立ってしまう土地柄というのでもわかりますよね。
私の中では、「伊勢丹」というと高級デパート。天下の伊勢丹ですよ。テナントで入っている店もヴィトンやエルメスといったかなりのハイブランドだったりします。ヴィトンさんは、浦和の伊勢丹にテナントを出す際にかなり徹底した「浦和のリサーチ」をしたという話も聞いています。
そういった町ならば、高級洋菓子であっても美味しくて本物と認められたならば需要はあるだろうと。
――― そう伺ってみると、「伊勢丹」として単独に店舗を構えている場所って、確かに首都圏では少ないですね。そのあたりが決め手になったんでしょうか?
あと大きかったのが、浦和に住んでいる方の「地元愛」ですね。
これは、「洋菓子店は地域密着型が基本」と言いましたが、そこに大きく関わってくると思っています。
実は、私の中では「浦和」という町はもともと特別な町だったんです。
新幹線が停まる駅でもないし、当時は浦和に停まる路線も少ないし・・・ その割には生活に必要なものはなんでも揃う町。県庁もあるし、教育体制もすすんでいる。ちょっと異質な町に映りましたね。
その背景を見てみると、「浦和」という町の「歴史と伝統」というところにいきつくんですが、「歴史」がある街だからこそ、住人の方は自分たちの町「浦和」に愛着と誇りをもっている。そういった「地元愛」ある住人の方に対して「地域密着型」のお店を開くというのは理想と遣り甲斐を感じました。
「伊勢丹」が都市郊外型のモデルケースとして成り立つ「浦和」、そして「地元愛」ある住人の方の多い「浦和」。
そこで高級洋菓子店を開いてやっていけるようになって、例えば地元のお客様に加え、都内からもお客様に買いに来て頂けるような店にすることができれば「埼玉県」の名をあげることもできるし、恩返しにもなるんじゃないかなぁ、、と。
埼玉から東京に買いに行く!ではなくて、東京からも埼玉に買いに来て頂けるような店、を目指しました(笑)
そういった理由で浦和にオープンすることを決めました。
《アカシエ 浦和店》 ※旧本店
――― ありがとうございました。次に、「北浦和」にお店を開いた理由はを伺ってもよろしいでしょうか?
そうですね。まず、浦和にお店を開いて10年経って、次のステージ・・・「ビジネス拡張」であるとか「従業員の環境整備」、そして「更なる地域密着」といったことを考えるようになりました。
その際に、次の店舗を北浦和に決めたのは良い意味での「パワー」や「根深さ」のある町である、と感じたからです。
――― 詳しくお伺いしてもよろしいでしょうか?
浦和で10年間お店をやっていると、浦和の街のことも良く見えますし、周辺の町のこともよく見えてきます。この10年の間に、浦和はその知名度が以前よりもさらに上がり、多くの方が「最近の浦和」を求めて引っ越してくるようになりました。
一方で、「北浦和」は10年前のままというか、相対的に「地元愛の強さ」が浮かび上がってきたというか。
10年前の私ではわからなかったことも色々とわかってきました。
――― どのようなことでしょうか?
浦和店オープンの際に「地元愛」を重視したといいましたが、その「地元愛」の深さの様なものを「北浦和」に強く感じるようになってきましたね。
北浦和には、「常盤小学校」や「高砂小学校」といった小学校がありますが、どちらも教育と人間形成に力をいれているんですね。校長先生が毎朝校門前に立って児童たちと挨拶していたりですとか。
当然、親御さんや地域の方は学校に協力するようになりますし、子供たちの安全などにも強い関心をもつようになってきます。大人たちの防犯ネットワークなんかも機能しているんですね。
子供から大人まで、北浦和という町に強い「誇りと地元愛」を感じているのがひしひしと伝わってきます。
そういったパワーのある町で、「地域密着型」のお店を開きたいと思いました。
――― まさに、隣の浦和駅から北浦和をみていたからこそわかることですね。
そうですね(笑)
あとは、立地面でも今回の場所は最適だったんです。
「洋菓子店のあるべき場所とはどういった場所か?」
浦和店も浦和という好立地なんですが、17号という大通り沿いなんです。お客様や従業員が店を出た後にヒヤッとするような交通量があったりですとか、排気量であったりですとか。
そう考えると、人通りの少ない静かな場所、というのは立地条件の候補として考えるべきものでした。
この場所は、「北浦和公園」のすぐ近くで雰囲気的にもよいですし、埼大通りから1本内側にはいった道ということで、静かな場所ですし。最適だったと思います。
あとは、北浦和の駅から近いというのも良かったです。
浦和で駅から5分くらいの場所は家賃がとんでもないですからね(笑)
――― なるほど(笑) でも、一方で大通り沿いでないというのはビジネス的な面ではデメリットになるのではないでしょうか?
それについては、浦和で10年やってきて「アカシエ」ブランドをある程度築けた、という前提があって、今回こういった閑静な場所にオープンできたということはありますね。
嬉しいことに、お客様は「アカシエ」をわざわざ探して、大通りから1本入った道まできてくれますから(笑)
――― さすがの「アカシエブランド」ですね。私もファンの一人ですが、お店が増えてくれたことで多少は買いやすくなるんじゃないかと嬉しく思っています。
北浦和店は、浦和店に比べるとすいていますよ(笑)
今回、オープンにあたってはチラシを配らなかったんです。
Facebookページでの告知はしましたけど。
そのせいもあるのか、余裕をもってお求めいただけると思いますので是非お越しください(笑)
――― 今日一番のグッドニュースです。。ありがとうございました!
《アカシエ北浦和本店》
北浦和駅から徒歩5分、北浦和公園先のこみちを進むと左手に見えてきます。
《アカシエ北浦和本店》
閑静な住宅街の、細い路地の角地にあります。
【店舗情報】
オープン日 | 2018年10月11日 |
取材時期 | 11月上旬 |
店舗名 | アカシエ 北浦和本店 |
所在地 | 浦和区常盤10-6-11 浦和常盤KSビル |
電話番号 | 048-829-7007 |
営業時間 | 10:00~18:00(売切次第終了) |
定休日 | 水曜日 |
さいたま市浦和区東仲町8-22 LEON URAWA4階
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